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イベント

研究室内トピックス

Morality mod Scienceセミナー

 唐沢教授が 第二回Morality mod Scienceセミナーにてプレゼンテーションを行いました(2017年2月17日)。
タイトル:社会心理学分野における道徳研究の動向






IACCP2016 Ph.D.サマースクール(2016/7/26-30)体験記

報告者 松尾朗子

 Ph.D.サマースクール(Culture & Psychology Ph.D. Summer School)とは、International Association for Cross-cultural Psychologyの前哨戦として行われる、大学院生のための合宿型ワークショップです。 今年は唐沢教授がIACCPの組織委員長を務めましたため、Ph.D.サマースクールの世話人兼参加者として、私と同研究室のエトウ君が合宿に参加いたしました。

 Ph.D.サマースクールは、文化や心理学に関連がある研究の最前線で活躍する研究者をお呼びして、文化に関する重要トピックや研究で用いられる統計的手法の講義を受け、小グループでディスカッションを重ね、実施可能な研究計画を立案し発表するという充実した内容となっています。一見するとただの一般的なワークショップのようですが、このSummer Schoolには世界各国からの参加者が集まります。出身国はもちろんですが、年齢や研究分野、大学院に至るまでの経緯などが実に幅広く、このワークショップ自体が文化研究の重要性と面白さを反映しているようでした。

 参加者としてもですが、今回は主催側の世話人として、私とエトウ君は企画から携わりました。ですので、宿泊所となった岐阜県中津川市の研修センターのみなさんと協力して海外からの参加者たちを「おもてなし」するという貴重な経験をすることもできました。初日に日本の文化を説明するためのオリエンテーションを行ったのも良い思い出です(笑) 中には海外旅行自体が人生初であったり、念願叶ってやっと渡日できたという方もいて、参加者の皆さんにとっても、ワークショップの内容以上に有意義なcultural experienceになったのではないかと感じました。

 いわゆる「勉強」の時間は連日長時間にわたり宿題とも格闘する毎日でしたが、夜は遅くまで他の参加者たちと部屋で談笑したり、修学旅行のようでした。パーティーを催して参加者同士の交流を深めたり、cultural activityとして銭湯体験や自然の中をハイキングしたり、最終日は妻籠〜馬籠観光も楽しみました。参加者たちと将来のお互いの活躍そして再会を約束して帰途についたので、また会った時に胸を張って自分のことを報告できるように私も研究に精進しようと決意を新たにしました。

ドイツのKostanz大学(大学院博士課程)のLaura Froehlich氏が当研究室を来訪されました (2013年11月29日)

 Laura Froehlich氏にご発表いただきました。











 また、当研究室のゼールミリアム、エトウジョナタンも自身の研究について英語で紹介し、活発な議論を行いました。

  


東北大学大学院文学研究科グローバルCOEマイノリティ研究部門シンポジウム 「社会的マイノリティとステレオタイプ」に参加して

報告者 田坂麻紘

 2012年2月28日に開催された東北大学大学院GCOEのシンポジウム 、「社会的マイノリティとステレオタイプ」に話題提供者として参加させていただきました。 場所は、中学の修学旅行で訪れた以来、実に8年振りの仙台で開催されました。

訳合って、実は前日入りしていたのですが。前日は東北大の皆様のご厚意で、被災地に案内していただきました。 被災地の中でも特に被害の激しかった海岸沿いの集落では、瓦礫こそ撤去されていましたが、撤去されているからこそ、家の土台部分を残す以外は「何もない」という状況が際立っていて、言葉が何もでてきませんでした。 1年が経過した今、ニュースなどではほとんど被災地のことをとりあげず、NPOやNGOの活動もどんどん終了しています。そんな状況の中、社会心理学の分野を研究する端くれとして、自分はどんなことができるのだろうと、改めて考える機会になりました。

さて本題のシンポジウムについて触れますと、今回のシンポジウムでは、マイノリティに対する偏見研究の中でも、よりマイノリティな対象を扱っている方に発表していただくのが趣旨とのことでした。 そのため発表内容も、シングルリズムや専門家の持つステレオタイプ像、家庭内のジェンダー役割の変遷、といった非常に多岐にわたった話題で、どの研究も大変興味深く拝聴させていただきました。

自分の発表自体は、話題提供者としてはおろか、はじめての口頭発表ということで、緊張で喋るスピードが本人比2倍速ぐらいになってしまいました(苦笑)でもそのおかげで色々な方とディスカッションをすることができ、研究することの面白さを再実感させていただきました。

またこういった場に呼んでいただけるように、これからも頑張って研究をしつづけます。

Anne Maass教授

 9月28日より、イタリア、パドヴァ大学のAnne Maass教授が当研究室を来訪してくださっています。10月1日には名古屋大学で行われた法と心理学会の第12回大会で講演も行ってくださいました。講演のタイトルは「Where to position the suspect? Spatial bias in line-up construction(容疑者をどこに立たせるべきか?面通しにおける空間的バイアス)」でした。面通しを用いた犯人同定に影響を与える様々な空間的バイアスについて、アメリカ、ドイツ、イタリアの事例を挙げつつご自身の研究を通してお話していただきました。
 滞在中は院生との研究についての相談に積極的に応じてくださっています。また院生と教員向けに、ご自身の多岐にわたる研究について3度にわけて発表していただきます。

 
写真は教員・院生向けの発表の様子です。
 Anne Maass教授のページはこちら

AASP2011体験記

報告者 徐 侑里

 7月28日から開催されるアジア社会心理学会(Asian Association of Social Psychology;AASP) に参加するため,7月27日に中国 (昆明) へ向かいました。学会の初日 (29日) には唐沢先生がKeynoteスピーカーとして発表されました。社会心理学のことをより深く理解し、これからもっといい研究をしようと決意することが出来ました。今回のアジア今回のアジア心理学会ではポスター発表をしました。全体的に文化や教育に関する内容のポスターが多かったので,若干自分の研究内容が浮いているような気もしましたが,色んな国の研究者たちが興味を持って質問やコメントをくれたので無事に自分の研究を色んな方に紹介することができました。更に,韓国のAjou大学で活発に研究活動をしていらっしゃるキム・ヘスク先生とそのLabの大学院生たちに会うことができ,韓国の社会心理学ではどの様な研究が流行っているのかを知ることもでき,とても充実した学会となりました。

  昆明は標高が高く、年中涼しい天気だと聞いたので長袖だけ準備していきましたが,とても日差しが強く,暑かったです。暑すぎて袖をまくって歩いていたら日焼けをしてしまうという痛い経験をしてしまいました。また,刺激の強い香辛料をたくさん食べたせいか一日中滞在先のホテルで休むはめになりました。今度中国を訪問するときには事前に薬などを用意しておこうと思いました。

  学会会場はとても広かったので移動が大変でしたが,雲南師範大学の学生たちが親切に場所を教えてくれたお陰でセッションに遅れることなく発表を聞くことができました。そして,昆明で有名な公園に行っとき,きれいな蓮がたくさん浮いているのを見て興奮して写真を何枚も持ったり,元気に踊っているおばさんたちの真似をして踊ってみたりして,とても楽しい時間を過ごすことができました。

  今回のアジア社会心理学会は,日本社会心理学会から「大学院生海外学会発表支援」を受けたため参加するとこができました。ますます社会心理学の面白さに気づいていく自分がいるので,これからももっと研究を楽しく,頑張ってやって行きたいと思います。

 7 월28일부터 열리는 아시아사회심리학회에 참가 하기위해 7월27일 중국(쿤밍)에 갔습니다.학회 첫 날에는 카라사와 선생님이 초대 발표자로서 강연을 해 주셨습니다. 선생님의 말씀을 들으면서 사회심리학이 어떤 것인지 좀 더 생각하는 계기가 되었습니다. 이번 아시아사회심리학회에서는 포스터 발표를 했습니다. 전체적으로 문화, 교육에 관한 내용의 발표가 많았기 때문에, 선입관이나 커퓨니케이션에 대해서 연구를 하고 있는 제 연구가 다른 사람들과 맞지 않는 것 같아서 많이 불안했지만, 여러나라의 연구자 분들이 흥미를 가지고 질문과 지적을 많이 해 주셔서 무사히 제 연구 내용을 소개 할 수 있었습니다. 그리고, 아주대하교의 김혜숙 교수님과 대학원생들을 만나서 한국 사회심리학에서 어떤 테마가 유행하고 있는지, 또 대학원생 들의 연구내용을 들을 수 있어서 굉장히 뜻깊은 학회가 되었습니다.

 쿤밍은 지대가 높기 때문에 1년동안 시원한 날씨라고 들었기 때문제 긴팔만 준비해서 갔는데, 굉장히 햇빛이 세고 더웠습니다. 너무 더워서 소매를 걷고 걸어다닌 결과, 팔과 다리가 타버리는 경험을 하고 말았습니다. 게다가 자극이 심한 향신료가 많이 들은 음식을 많이 먹어서 그런지 하루 종일 호텔에서 쉬어야 하는 상황이 괴어, 다음에 중국이 갈 때에는 꼭 약을 준비해서 가야 겠다고 느꼈습니다.

 학회장이 굉장히 넓었기 때문에 이동하는 것이 조금 힘들었지만, 운남사범대학교의 학생들의 도움으로 발표장에 제 시간에 들어가서 연구발표를 들을 수 있었습니다. 그리고 쿤밍에서 유명한 공원에 갔을때, 예쁜연꽃이 많이 피어있어서 사진도 많이 찍고, 신나게 춤을 추는 아주머니들을 따라서 같이 춤도 추고, 재미있는 시간을 보내고 왔습니다.

 이번 아시아 사회심리학은 , 일본심리학회로부터 [대학원생해외학외발표지원제도]에서 지원을 받아거 참가할 수 있었습니다. 갈수록 재미있어지는 사회심리학을 앞으로도 즐겁게, 재미있게 공부할 계획입니다. (日本語と同じものを韓国語でも書いてもらいました。)

 

「統計レクチャー」

 関西学院大学(日本学術振興会PD)の清水裕士先生をお招きし、心理統計に関するセミナーを6月末に開催しました。清水先生には、我々にとって比較的「馴染みのない」分析方法であるマルチレベル分析と、「馴染みはあるが、実践には至っていない」媒介分析についてレクチャーをしていただきました。
 マルチレベル分析については、階層性データが持つ意味や、従来の分析方法との比較を丁寧に議論していただき、仮想データを用いて実際に分析を行う方法に関する指導を受けました。
 媒介・調整効果の分析については、媒介効果と調整効果の違いを明確に指摘し、単純傾斜のグラフ作成方法に至るまで順序立てて説明していただいたおかげで、理解が進んだと感じました。
 本レクチャーを踏まえて、自身のデータを再度見直すことや、これらの分析方法を念頭に置いた新たな研究計画の可能性が広がったため、今まで以上に幅広く奥深い研究の発展に繋がるきっかけを得ることができたのではないかと思います。6月の猛暑日にはるばる大阪から駆け付けてくださった清水先生に心から感謝いたします。

SPSP2011体験記



報告者 塚本早織

 テキサス州のサン・アントニオで開催されたThe Society for Personality and Social Psychology (SPSP) 第12回大会に参加してきました。幸運にも私の今回の渡航は、日本社会心理学会から大学院生海外学会発表支援による渡航費補助を受けることができ、実現しました。おかげで3日間の充実した経験をさせてもらうことができました。

 SPSPでは、メインカンファレンスの前哨戦として、プレカンファレンスが開催されます。私は今年も前年に続きGroup Processes and Intergroup Relations(GPIR) というセッションに参加し、この分野における著名な研究者の講演を聞いたり、ポスター発表を行ったりしました。GPIRで議論されたのは、「他集団に所属する他者とどのように友好的な関係を築けるのか」、「集団に関する認知を変化させるにはどのような手法を用いるのか」などの内容でした。今回は、生理学的観点からの研究や社会学的視点に重点を置いた研究などが発表され、幅広い視野から集団認知に関する最新の動向を学ぶことができました。

 当日はアメリカ北東部が強い寒波に襲われたため、航空便の欠航などにより講演予定者が出席できないというハプニングがありました。しかし、不測の事態に適切な対処がとれるのが最前線で活躍する研究者というものです。主催者の2人が代役で発表することとなったのでした。自身の研究内容を発表するチャンスを得るためには、研究内容を常に整理し、いつでも発表可能な状態にしておくことが大切だと感じました。

 メインカンファレンスでは、多くの講演やポスター発表が同時に行われるため、自分が興味のある研究者や研究内容の発表を目指して会場を走り回ることになります。私はimplicit theoriesやmulticulturalismなどに関する発表を中心に聞いて回りました。最も関心のあるpsychological essentialismに関する研究が少なかったのが少し残念でした。

 会場となったサン・アントニオの街についても触れておきます。街の中心部を流れる川沿いはRiver Walkと呼ばれ、レストランや土産店が並びます。メキシコ料理は本場さながらの味でした(…といっても本場で味わったことはありませんが)。唐沢研のメンバーは、メキシコ料理のレストランで愉快なオーナーに絡まれながらタコスやナチョスを楽しみました。また、アメリカといえばNBA!ということで、サン・アントニオに本拠地のあるSPURSとヒューストンROCKETSの対戦を観戦しました。即席SPURSファンとなった私は、選手のしなやかなシュートに見とれ、試合中はすっかりのめりこんでしまっていました。

 来年のSPSPはサンディエゴで開催が予定されています。発展させた研究を発表できるよう、それまで研究に励むつもりです。

 

John Jost教授講演会(第28回グローバルCOE共催講演会:ユニットB)

科学研究費補助金基盤研究(B)により共催しました。

日時:平成22年12月20日月曜日午後4時-6時(月曜日)
場 所:京都大学稲盛財団記念館3F大会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/about/access.html
企画者:内田由紀子(京都大学こころの未来研究センター)・楠見孝(京都大学教育学研究科)


講演者:John Jostニューヨーク大学心理学部教授
http://www.psych.nyu.edu/jost/

演題:Left & Right: The Psychological Basis of a Political Distinction

講演要旨:
Professor Jost will summarize recent theoretical and empirical advances concerning the scientific understanding of the relationship between certain psychological variables and left-right political orientation. More specifically, he will summarize converging lines of research that link basic social, personality, cognitive, motivational, and even neurophysiological processes to ideological differences between the left and the right. He will also discuss situational factors that are capable of inducing “liberal” and “conservative” shifts in political attitudes. These findings and many others suggest that, contrary to received wisdom in the social and behavioral sciences over the past several decades, political ideology is indeed a meaningful force in people’s lives and that it may be rooted in fundamental psychological antinomies, including general preferences for stability vs. change, order vs. complexity, certainty vs. ambiguity, familiarity vs. novelty, conformity vs. creativity, and loyalty vs. rebellion. Implications for psychology and society will be discussed.



東北大学大学院文学研究科グローバルCOE 国際シンポジウム(開催地:東北大学東京分室)
"SOCIAL INEQUALITY AND JUSTIFICATION OF IT"(2010/12/18)
"若手研究者のための国際ワークショップ"(2010/12/17)
に参加させていただきました。

 
○SOCIAL INEQUALITY AND JUSTIFICATION OF IT(2010/12/18)
講演者
■John T. Jost (ニューヨーク大学教授)
A System Justification Perspective on Social Stratification and Inequality

■Kwok Leung (香港城市大学教授)
Sex Differences in Social Cynicism across Societies: The Impact of MaleDominance and Competitiveness

■山本 雄大 (東北大学大学院文学研究科グローバルCOE大学院生)
Effects of Marital and Employment Status on Women's Acceptance ofBenevolent Sexism

■川嶋 伸佳(東北大学大学院文学研究科グローバルCOE大学院生)
Social Inequalities and Psychological Well-being in Japan: The Effectsof Micro and Macro Fairness

指定討論者: 唐沢 穣 (名古屋大学大学院環境学研究科教授)



○若手研究者のための国際ワークショップ(2010/12/18)
講演者
■綿村英一郎 (東京大学大学院人文社会系研究科・日本学術振興会)
An Investigation on Retributive Motive in Determination of Punishment

■矢田 尚也 (大阪市立大学大学院文学研究科)
Compensatory Judgment on Competence and Warmth in Person Perception:Antecedents and Consequences

■後藤伸彦 (名古屋大学大学院環境学研究科)
Effects of Guilt Expression by the Perpetrator Group on the Members ofthe Victim Group

■中俣友子 (東北大学大学院文学研究科)
The Tendency to Approach and Avoid the Pleasant and Unpleasant Stimuli

指定討論者:
John T. Jost (ニューヨーク大学教授)
Kwok Leung (香港城市大学教授)



名古屋大学環境学研究科・情報文化学部 心理学レクチャー・シリーズ(2010/11/30)

集団間の偏見や紛争の解消に関する心理学的研究で活躍される、アメリカ・カンザス大学のブランスコム教授を招いて講演会を開催しました。今回は特に、集合的罪悪感の基礎過程に関する実証データをもとに講演をしていただきました。
 
日時:11月30日(火) 13:00-15:00
講演者: Dr. Nyla Branscombe
(カンザス大学心理学部教授)
演題: Moral Rights and Obligations:
Historical Victimization Reminders in Victims and Observers

講演要旨:I will consider how historical victimization is used by victimized groups in the present to legitimize their current harm doing; that is, history is seen by victim groups as providing them with moral rights. Among observers, however, historical victimization is perceived as entailing moral obligations to not do harm. Consequences for victim judgments when observers perceive those victims as violating expectations and doing harm or failing to help others are addressed.

 

主催:名古屋大学環境学研究科・情報文化学部 心理学研究室


ISJR2010@Banffに参加してきました
報告者 後藤伸彦


 
 International Society for Justice Research(ISJR)の国際学会に初参加してきました。ISJRは社会心理学、法学、言語学、哲学、国際関係学などの非常に多岐にわたる研究者が一堂に会する学際的で、国際的な学会です。
 今回の学会はカナダアルバータ州のバンフ(Banff)というリゾート地にある研修センターで行われたのですが、風光明媚とはこのことか!といわんばかりの美しい山々に囲まれた場所でした。また世界遺産に登録されている、ルイーズ湖とモレーン湖にも車で一時間ほどでいけるところにあります。
 そんな雄大な自然のなかで行われた学会に参加する人々もフレンドリーで温かい人が多かったように感じます。学会の規模自体があまり大きくなく、一つの建物の中で5つの口頭発表会場を用いて行われました。セッションの合間の休憩時間などですれ違うたびに挨拶しているうちに自然と仲良くなれます。私は今回はポスター発表をさせていただいたのですが、ポスターの発表件数も30件程度であるため多くの人が色々なポスターを見て、様々な議論を交わそうと積極的です。
 今回の学会には社会心理学の分野からはBrian LickelやMichael Wohl、John JostやFaye Crosbyなどが参加しており、みんな本当にナイスな人たちでした。とくにJohn Jostの声の柔らかさと腰の低さにはこちらが恐縮するほどでした。発表の内容としてはBelief in a Just Worldに関わるものが非常に多く、そのほかにForgivenessに関連するもの、社会的ジレンマにStatusの観点を入れたものなどが見受けられました。
 学会のフォーカスとしてはJustice(正義、公正)というものに絞っておきながら、非常に学際的で国際的な研究者の参加を勝ち得ているため、理論と実践、あるいは理論と実験、そして専門性と一般性のバランスが非常に気持ちよく取れているなと感じました。
 次回は2012年に、イスラエルのテル・アビブで行われるとのこと。次回はできれば口頭発表でまた参加したいなと思いました。
 

名古屋大学環境学研究科 心理学レクチャー・シリーズ(2010/06/21)

日本の若者に見られる「ニート」「ひきこもり」現象について文化心理学および臨床社会心理学からのアプローチを進める研究者を招いて、下記の要領で講演会を開きました。

日時:6月21日(月) 13:00-14:00
講演者: Dr. Vinai Norasakkunkit(ミネソタ州立大学心理学部准教授)
演題: Is the NEET/Hikikomori Problem a Symptom of Cultural Change? Social Psychological Consequences of Post-Industrial Anomie on Self andMotivation Among Japanese Youth
場所:情報文化学棟4階 SIS4 講義室

講演者略歴:神戸市出身。オレゴン大学卒業後、マサチューセッツ大学ボストン校大学院で臨床心理学を専攻しPh.D.を取得。京都大学で post doc の後、ミネソタ州立大学で教育・研究にあたる。現在は日本学術振興会外国人特別研究員として、京都大学こころの未来研究センターで研究に従事。日本のニート、引きこもり現象を題材に、面接調査や質問紙調査をもとにした実証的な研究を推進中。

主催:名古屋大学環境学研究科・情報文化学部 心理学研究室


SPSP2010@Las Vegasに参加して
報告者 徐 侑里
 

 2010年1月27日、初めての国際学会に参加するため、アメリカのラスベガスに向かいました。初めての国際学会であったため、出発する1週間前から緊張していましたが、私にとって初めてのアメリカでもありましたので、わくわくで胸がいっぱいでした。ラスベガスに到着した当日はホットドッグの大きさにビックリし、休まず光っている色とりどりのネオンサインに気を取られてしまいました。  次の日、学会が始まってからは全身が英語に包まれたようで、起きてから寝る前までずっと流れてくる英語に神経を尖らせていなければいけませんでした。聞きなれない英語を一生懸命に聞きとるためにずっと緊張していたため、学会が行われていた3日間が、30日間のように感じられました。しかし、有名な論文を書いている海外の先生たちに会え、目の前で有名な研究者たちのプレゼンが見られたときに感じた気分は、想像以上に素晴らしく、夢のようでした。また、様々なテーマが社会心理学で研究されていることに驚き、普段あまり意識していないことが人の認知・態度に影響されていることが分かりました。 ラスベガスでの国際学会に参加したことにより、社会心理学の面白さや重要さに気付きましたので、「皆に面白い研究だね」といわれるように、これからも頑張って研究をし続けます。

2010 1 27, 대학원에 입학한 처음으로 국제학회에 참가하기 위해서, 미국의 라스베가스로 향했습니다. 처음으로 참가하는 국제학회였기때문에, 출발하기 1주일 전부터 긴장의 연속이었습니다. 게다가, 인생 처음의 미국여행이기도 했기때문에, 설렘임으로 매일 잠을 이루지 못했습니다. 라스베가스에 도착한 날에는, 어마어마한 크기의 핫도그에 압도 당하고, 쉴대없이 반짝이는 네온사인으로 미국을, 아니, 라스베가스를 느꼈습니다.

다음 , 학회가 시작되고부터는 몸이 영어로 둘러쌓이고, 주위에 있은사람들이 영어밖에 쓰지않는다는 사실에 일본어와 한국어밖에 할줄모르는 저는, 영어에 알아듣기 위해서 신경을 귀에 집중시켰습니다. 열심히 영어를 알아들으려서 했긴때문인지, 하루하루가 길게 느껴지고, 3일밖에 없었던 학회가 마치 30일인것 같이 길게 느껴졌습니다. 하지만, 사회심리학을 공부하는 사람이라면 누구나 알고있는 유명한 논문을 교수임들과 만나고, 유명한 연구자들이 앞에서 스피치를 하고있는 것이 꿈만같았습니다. 그리고, 사회심리학이 다양한 테마로 연구되고 있다는 사실에 놀라고지금까지 연구되어있는 이외에도 우리가 평상시에는 의식하지않고 일어나는 것들이 사람의 인지/ 지각/ 행동과 관련이 깊을것을 알았습니다.

국제학회에 참가한것으로 인해서, 사회심리학의 재미, 중요함을 다시한번 느꼈습니다. 앞으로도 다른사람들에게 [재미있는 연구하시네요] 라는 말을 들을수있도록, 열심히 연구하겠다고 마음먹었습니다.

  
(彼女は韓国の方なので韓国語でも書いてもらいました。内容は同じものです。by管理人)

 

アジア社会心理学会2009への参加〜インド体験記〜
報告者 塚本 早織

 ついにインドへ行ってきました。タージマハルにも行けました。そこでのガイドさんの名言を紹介したいと思います。"There are only two kinds of people in the world: The ones who have seen Taj Mahal and the ones who have not." …というわけで、タージマハルに行く機会に恵まれた浅井さんと私は、「あっち側の人」になりました。いつか研究で悟りを開けるという暗示でしょうか?




 インドでの食事は、さまざまなカレーの種類から好みのものを選ぶというスタイルでした。野菜、チキン、ラム、豆腐などの種類から選ぶことができました。そうです、どれを選んでも「カレー」だったので、選択肢はあるようでなかったのです。不思議と体調は良好でした。唐沢ゼミメンバーの頑丈さを証明できました。移動は主にリャクシャーというバイクタクシーで行いました。学会終了までには料金の値切り方のコツも掴めましたし、排気ガスや光化学スモッグで肌がベタベタになることにも慣れてしまいました。刺激たっぷりの数日間でした!


 しかし、旅行に行ったわけではないことをお断りしておきます。学会では口頭発表をさせてもらいました。ニュージーランドのLiu先生のもと、セッションは和やかに進められ、カナダ、インド、オーストラリアで行われている集団間関係に関する研究が紹介されました。学会全体を通しても、多民族アイデンティティや民族間葛藤など、歴史的・政治的に問題となっている事象が研究対象である場合が多い印象を受けました。「多様性の国」インドならではの、民族色豊かな学会だったのではないかと思います。

University of California, Santa Barbara 留学を終えて
報告者 菅 さやか

 昨年10月に日本を出発し、この3月に無事日本に帰国しました。渡米して間もなくは、英語でのコミュニケーションに自信がなく、研究を実施したり、ゼミや授業でディスカッションをすることに不安を感じていました。しかし、受入教官であるHeejung Kim先生をはじめ、多くの先生や大学院生があたたかく接してくださったおかげで、次第に緊張が解け、リラックスして発言や会話をできるようになりました。また、みなさんのサポートのおかげで、研究も順調に行うことができました。Kim先生とは、今後も引続き研究を行う予定です。
 UCSBでの滞在中、UCSBのメンバーから刺激を受けたことはたくさんありますが、中でも特に印象に残ったことをここに記しておきたいと思います。それは、David Hamilton先生の研究に対する考え方です。彼は、よく学生の研究発表に対して、「What is the underlying process?」と尋ね、学生の答えに対してさらに「Why?」という質問をたたみかけていました。彼はいつも、ある現象を研究の対象にしたとき、「その背景にある最も重要で基本的なプロセスは何か」「なぜそのプロセスが生じるのか」をよく考える姿勢を大事にしていました。研究を行っていくうえで、これは一見当たり前の考え方のように思えますが、実験とその結果「だけ」を見ていると、ついこの基本的な考え方を忘れてしまうことがあります。しかし、Hamilton先生の言葉を聞いて、私も、もう一度基本に戻って、自分の研究を見つめなおさなければならないと感じました。
 このほかにも、ゼミや授業でのディスカッションの活発さや、大学院生の頭の回転の速さ、研究の生産性の高さなど、多くのことに刺激を受けてきました。UCSBで受けたこの刺激を原動力にして、引続き日本での研究活動に精進していきたいと思います。

日本社会心理学会第49回大会に参加しました。

僕にとって初参加となった、日本社会心理学会第49回大会は鹿児島で行われました。 大会中はあいにくの天気で、桜島を見ることは難しかったですが、おいしい食事と お酒を堪能することが出来ました!特に、懇親会で用意された焼酎の量の多さと質の 高さは素晴らしかったです。
もちろん、学会もすばらしく、たくさんの研究者と知り合うことができ、大きな啓発 を受けて帰ってきました。
以下が、名古屋大学大学院環境学研究科(情文所属)の発表者とタイトルの一覧です。 (後藤)

唐沢 穣(2008) ワークショップ『文化と認知研究の現在と将来への展望』:指定討論者

浅井暢子 (2008) 被差別集団の成員にみられる原因帰属方略 ‐差別の対象となる見込みと所属集団カテゴリーの顕現性の影響‐ 

竹橋洋毅・唐沢かおり (2008) 制御焦点関連の感情が目標と方略の変容に与える影響

金田宗久・岡本真一郎 (2008) マスメディア接触によるステレオタイプ活性化の影響

服部陽介・川口 潤 (2008) 抑うつ者にみられる思考抑制の失敗

後藤伸彦・大野正勝・田中順子 (2008) 恋愛における嫉妬の決定要因としての統制可能性

University of California, Santa Barbara 留学日記
報告者 菅 さやか (Short term scholar at Department of Psychology)

10月6日に日本を発ち、アメリカ合衆国カリフォルニア州にやってまいりました。 目的は、University of California, Santa Barbara (UCSB) で5ヶ月間研究を 行うためです。UCSBでの受入研究者は、文化心理学がご専門のHeejung Kim先生。 彼女の文化心理学的研究は非常にバリエーション豊かです。私は、「ステレオタ イプ情報の記述に用いられる言語表現が、認知に与える影響」について、彼女と 共に文化の違いを検証しようと考えています。

UCSBの心理学部には、他にも社会心理学のビッグネームがたくさんいらっしゃい ます。David Hamilton, Diane Mackie, Brenda Major, David Sherman...まだま だ他にもたくさんの有名な先生方がいらっしゃいます。初めて先生方のOfficeが 並んでいる建物に入ったときは、ドアプレートを見ただけで、緊張してしまいま した。
ランドマークのStorke Tower
また、UCSBでは、たくさんの講演会やワークショップが開かれているようで、昨 日は、James Pennebaker による講演会に参加してきました。その講演会は、かつ てUCSBのコミュニケーション学部で教鞭をとり、2004年に亡くなった社会心理学者 James BradacのMemorial Lectureとして開かれたものでした。

Pnnebakerの発表は、"What our words say about us: Language and Personality" というもので、言語分析を行っている私にとっては、非常に興味深いものでした。 そして、講演会で配られたパンフレットには、James Bradacについての記述があり、 私はそこで初めて、彼が重い病にかかりながらも、亡くなる間際まで研究や執筆を 続けていたことを知りました。

それを知り、UCSBで私が過ごす時間を少しでも無駄にしてはいけないと、改めて 感じました。

青い空のもと、青い海の近くで、誘惑にも負けず、5ヶ月間充実した時間を過ごし たいと思います。

Department of Psychology
Isla Vista beach

EAESP参加レポート(contributed by Suga)

 
15th General Meeting of the European Association of Experimental Scial Psychology に行ってきました!
Thematic Paper Session (口頭発表)
Minoru Karasawa & Yuko Yoshinari  Causal attribution, language use, and perception of responsibility: A Japansese cases of linguistic infuluence on judgement.
Poster Session (ポスター発表)
Nobuko Asai & Minoru Karasawa  Coping strategies against discrimination.
Sayaka Suga & Minoru Karasawa  Effects of language abstraction on stereotypical impression formation.
感想
 唐沢先生は4回目(?)、私と浅井さんは初めてのEAESPに行ってまいりました(6月10日〜14日)。 学会が開催されたのは、クロアチア共和国のオパティヤ(Opatija)という街でした。オパティヤは、リ ゾート地として有名な場所で、海岸沿いにホテルが立ち並ぶ、きれいな街です。
 学会には、ヨーロッパを中心として、北米やアジア、オーストラリアなどからも多くの研究者が 参加していました。EAESPの特徴と言えば、何と言っても社会的アイデンティティー理論(Tajfel & Turner, 1979) に関する研究発表が多いということ。Tajfelは、EAESPの発展にも大きく寄与してきた人物であり、彼が ヨーロッパの社会心理学会に与えた影響は計り知れません。また、ヨーロッパの歴史的な背景のためか、 社会的アイデンティティー理論に基づいた集団間葛藤の研究が多く実施されているようでした。
 それから、「言語」と「コミュニケーション」に関する研究が多く発表されているのもEAESPの特徴で はないでしょうか。もちろんこれは、言語カテゴリー・モデルの提唱者であるGun SeminとKlaus Fiedler がそれぞれオランダとドイツにいるからでしょう。また、言語カテゴリー・モデルに基づいて多くの研究を している我らの共同研究者Anne Maassの影響もあるでしょう。(ちなみに、Anneと彼女の学生とは、学会の ランチの時間を利用して、リサーチミーティングを行なってきました。言語と文化に関する新たな研究の 可能性を求めて、お互いにアイディアを出し合ってきました。)
 EAESPに参加してみて、ヨーロッパの研究者の多くが、「アメリカの研究に追いつけ、追い越せ」という 意識だけでなく、いかにして彼ら自身のオリジナリティーを出した研究を進めていくかということに対して、非常 に高い意識を持っているような気がしました。そういった姿勢は、我々も多いに見習うべきだと感じました。
 唐沢ゼミのメンバーの関心と重なるテーマの発表が多く、非常に充実した学会だったと思います。3年後 の開催が今から楽しみです。
 

Dr. Higgins講演(2008/05/30)

心理学レクチャー・シリーズ
Re-Thinking Culture and Personality
 社会心理学と認知心理学の分野を、常に第一線でリードしてきた研究者、アメリカ・コロンビア大学のトーリー・ヒギンズ教授を迎えて、下記の講演会を催しました。文化的環境と人間の性格とが織り成す相互作用について、認知、感情、発達過程などの幅広い分野を視野に入れながら講演していただきました。
日時:2008年5月30日(金) 15:00〜16:30
会場:名古屋大学 情報科学研究科棟 第1講義室
講演者:Dr. Tory Higgins
(Stanley Schachter Professor of Psychology, Columbia University)
演題:Re-thinking Culture and Personality
司会・コーディネーター:唐沢 穣(名古屋大学大学院環境学研究科)
参加者:約80名
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